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三木金物の歴史

播州地方は古代より製鉄や鍛冶が盛んな地域であり、中でも三木は百済からの渡来人の技術も加わり、鍛冶のまちとして始まりました。
戦国時代、羽柴秀吉が三木城主、別所長治との戦いで、三木の町を焼き払い廃墟となったところから、秀吉の復興事業が始まり、三木に多くの大工職人が集まりました。

そこで大工職人が使う道具が必要となり、大工道具を中心とした金物のまちとして栄えるようになりました。
復興を終えた大工職人は仕事を求めて各方面へ出掛け、その際に使っている大工道具が評価され、次に行く時には三木金物を持って販売をはじめたことから徐々に三木金物の評判が各地で高まっていきました。
江戸時代後半には、鋸、鉋、鑿などの大工道具ほかに庖丁、剃刃、鋏などの刃物や曲尺、やすりなどと生産品目も多くなりました。

三木金物ははじめ大阪を中心とした市場でしたが、江戸時代には江戸の仲買、問屋と直接取引をするようになり江戸でも評価を得たことで三木金物が全国へ展開する基礎ができました。明治維新後も、洋鉄・洋鋼を取り入れ量産を可能とし、交通網の発達とともに全国的に展開し、また大正から昭和にかけては朝鮮・満州・中国大陸・東南アジア市場へも進出するようになりました。
戦後は国土の復興のため大工道具の需要は急増し、近年では、新しい技術を積極的に取り入れ技術革新を行い、伝統の大工道具だけでなく、電動工具の発達と新建築様式に対応する新建材用工具、家庭大工、園芸用具、各種の金物製品を開発・製造・販売しています。

全国に広まる三木金物

全国に広まる三木金物

平成22年の工業統計調査では兵庫県の利器工匠具の全国シェアは、工匠具68%、手引のこぎり67%、包丁2%、ナイフ類1.5%、はさみ18%、作業工具4%となっています。
その中で三木金物の得意分野である工匠具、手引のこぎりの全国シェアは約70%となっており、三木市の利器工匠具全体をみても、製造品出荷額は約146億円、全国シェアは約17%を占めています。
そして、三木金物製品のうち、鋸(のこぎり)鑿(のみ)鉋(かんな)鏝(こて)小刀(こがたな)は国の伝統的工芸品にも指定されております。(三木市役所HPより)

金物と酒米とゴルフのまち三木

三木市は、「山田錦 生産量日本一 」であり、特Aランク地域から高級酒米として灘五郷をはじめ全国の酒蔵へ出荷しています。
また、市内に25のゴルフコースを有し、ゴルフのまちとして「西日本一の規模」を誇っています。そのなかには「世界ゴルフコースベスト100」の上位常連の廣野ゴルフ倶楽部も含まれております。
全国高等学校・中学校ゴルフ選手権春季大会を2021年から毎年開催することで「春高・春中ゴルフ」の“聖地化”を目指しています。
山田錦特Aランク生産者様の草刈作業やゴルフコースの管理用として、弊社製造の刈払機用チップソーをご使用いただいており、当社もその一端を担っています。
山田錦生産量日本一、ゴルフの聖地 そのような町で三木金物は製造され、発展を続けています。

金物と酒米とゴルフのまち三木